味噌の歴史
みその前身は、中国から渡ってきた調味料「醤」。
かの先生の孔子 醤の食べ方にもこだわりがあったそう。
食べ物によって醤を換えていたというほど。
日本における味噌の誕生は???
縄文人が作っていた発酵調味料・・・比之保
縄文時代は、狩猟・漁労・原始的な農耕によって糧を得ていた時代。
傷みやすい生ものの保存には、頭を痛めていた。そこで、考案されたのが、塩の中
に漬け込むこと。そうすると、素材から染み出た水分に発酵菌が付着し発酵し、独
特の匂いとうま味をもつ調味料が偶然できた。これが、比之保(ひしお)
中国大陸伝来の「醤」と日本古来の「比之保」が融合して結果、日本独特の発酵食
品「味噌」が誕生!!!
奈良・平安時代
発酵調味料は、この時代租税として国庫に納められ、また市場でも商品として流
通。この時代の味噌は、贈答品としても重宝された高級品であった。
鎌倉時代
1185年にみそ汁が誕生する。日常的な食材で、味がよく、滋養に富み、いざ!
というときにすぐに、フルパワーで活動することができる食べ物は?
そこで武士にクローズアップされたのが、味噌で、飯+味噌汁というスタイルが始
まる。やがて、飯に汁をかけて食する「汁かけ飯」スタイルが一般的になってい
った。「いざ、鎌倉!」に備えるために。
室町時代
庶民に浸透し、味噌料理の基礎が固まる。仏教も味噌の普及を後押し。また、料理の流派も誕生し、多彩なる味噌料理が誕生した。
松笠煮、卯の花煎、包焼など煮物、焼き物、煎り料理いろいろな料理に味噌が使われるようになった。
「汁を吸ったら必ず、次は汁の実を口にすること」など食事の細かい規定もこの時代に誕生した。
戦国時代
かの有名で歴史に残る武将は、必ず味噌づくりを行っていた。
伊達政宗・・・仙台味噌 武田信玄・・・信州味噌、
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康・・・三州味噌(赤みそ文化圏出身)
塩分を含み、かつ滋養に富み、大量の兵に行きわたらせることが可能な食べ物と
言えば、味噌しかなかった。まさに、軍の強さを左右した味噌であった。
日本で初めての味噌工場が誕生し、戦の必需品であった。
家康の天下統一の原動力の一つに、「味噌」があったという話も。。。
江戸時代
この時代に庶民の生活に味噌が浸透していく。藩政改革のパワーを支えたもの
も味噌。
明治・大正・昭和時代
和洋瀬中の食生活の開始。それでも味噌は欠かせないものであった。
そして、日本の味噌から世界の「MISO]へ。